読書嗜好 十二
『ダーク・タワー』シリーズを読み終わる。
例によって微妙にネタバレを含みますので、未読の方はそのつもりで。
面 白 い で す 。
セリフ回しや固有名詞なんかに、翻訳小説特有の違和感を感じながらも最後まで読んじゃいました。
俺様、S・キングは始めてでしたが、話の筋はありきたりなのが多いのに、そのお約束な展開をこうも面白く仕立てる辺り、作者の力量がいかに優れてるか良く分かりました、やっぱベストセラー作家は伊達じゃないですわ。
なんにせよ、全7巻16冊を最後まで飽きずに読ませるんですから、それだけでこのシリーズの素晴さが分かろうってもんです。
S・キングの他の作品の登場人物や舞台が出てくるんで、ファンは殊更たまらなかったでしょうね。
ラストについては賛否両論あるようですが、運命に振り回され続けた主人公が、最後の最後にその輪から抜けれたんじゃないかと思えるあたり、まあ満足しました。
ただし、人にはお勧めしません。
全16冊ですよ!、普通に買ったら一万円越えますよ!、どうしてもというなら、覚悟決めて読んで下さい。
読み出したら後戻りできませんから。
褒めるのはこの辺にして、そろそろ恒例の難癖を・・・
最終巻がちょっとこう物足りないんですよねえ、「歩いてたら目的地に着いちゃいました」って感じで、長い旅の最後に世界を滅ぼす悪の親玉と戦って、やっと目的地にたどり着いたっていうのに随分あっさりしてません?。
段々仲間がリタイアして、最後は1人に戻る流れも悪くないですが、抜け方がどうにも盛り上がりに欠けますし。
ガキっぽいと言われようが、キャラハン神父の最後みたいなのが燃えるんですよ!
キングは『うしおととら』を読んで勉強して下さい。
最後まで読んどいて、こんなこと書くのもアレですが、物語がどうのこうというより「やっと終わった~」という達成感の方が大きかったです。
あ、でも今までの旅の仲間の名前を呼びながら塔に入っていくシーンはゾクリとしましたね。
ところでこの作品、S・キングのライフワークってことなんですが、手塚治虫の火の鳥、石ノ森章太郎の009等、ライフワークって死ぬまで書き続けるんで完結しないもんだと思ってたんですが、終わることもあるんですねw
それとも書く作品がことごとくデビルマンになっていく、ダイナミックプロみたいになるんでしょうか?。
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